位置と載っているもの
太平洋プレートの面積は約1億460万平方キロメートルで、地表の20.5%を占めます。PB2002モデルのどのプレートよりも大きなプレートです。北はアリューシャン列島から南は太平洋南極海嶺まで、西は日本とニュージーランドから東は東太平洋海膨まで広がっています。
そのほぼすべてが海洋地殻です。主な例外は東縁と南西縁にある細い大陸地殻の部分で、サンアンドレアス断層より西のカリフォルニア沿岸、メキシコのバハ・カリフォルニア半島、そしてクライストチャーチを含むアルパイン断層より東のニュージーランドがこれに当たります。サモア、キリバス、マーシャル諸島、ツバル、仏領ポリネシアなど、全域がこのプレートに乗っている島国も数多くあります。
プレートの縁で起きていること
東縁は海嶺です。東太平洋海膨では、太平洋プレートがナスカプレートから平均約14 cm/年で離れていきます。これは地球上で最も速い拡大速度のひとつです。またココスプレートからは約10 cm/年、太平洋南極海嶺沿いでは南極プレートから約7.3 cm/年で離れています。
北東では、長さ8,341 kmの境界で北アメリカプレートと接しており、場所によって性質が変わります。カリフォルニアではトランスフォーム断層であるサンアンドレアス断層、アラスカ沖では太平洋プレートが沈み込むアリューシャン海溝になります。この境界沿いの平均相対速度は約5.6 cm/年です。さらに南では、小さなファンデフカプレートが約5.6 cm/年で太平洋プレートから離れています。
西縁はほぼすべてが沈み込み帯です。太平洋プレートは千島・カムチャツカ海溝と日本海溝でオホーツクプレートの下へ(約8.7 cm/年)、伊豆・小笠原海溝でフィリピン海プレートの下へ(約4.2 cm/年)、マリアナ海溝でマリアナプレートの下へ(約6.3 cm/年)沈み込んでいます。データ上で最も速い収束はトンガ海溝で、太平洋プレートはトンガプレートと平均約19 cm/年、最大26 cm/年で近づいています。古く冷たい太平洋の海底は密度が高く、これが沈み込みやすい理由のひとつです。
南西では、オーストラリアプレートとの境界がアルパイン断層としてニュージーランドを横切っています。これは大陸のトランスフォーム断層で、サザンアルプスを押し上げています。
ホットスポットとハワイの島々
太平洋プレートは、どの縁からも遠く離れた場所にハワイ諸島を載せています。2022年に噴火したキラウエアとマウナロアは、マントルのホットスポットの真上にあります。プレートが動くと火山はホットスポットから離れて活動を終え、北西へ行くほど古くなる島と海山の列が残ります。ハワイ海嶺と天皇海山列が出会う地点の鋭い屈曲は、約4700万年前にプレートの運動方向が変わったことを記録しています。データセットにはこのプレート上の火山が43あり、ソロモン諸島のティナクラやカバチなどの弧火山も含まれます。
プレート上の地震
データセットには、1900年以降に太平洋プレート上で起きたマグニチュード6.5以上の地震が390回記録されており、そのうち8回はマグニチュード8以上です。最大は1933年の日本沖の昭和三陸地震(M8.4)で、日本海溝へ曲がり込む太平洋プレートそのものが破壊されました。ほかに1917年のケルマデック諸島地震(M8.2)、2007年のソロモン諸島地震(M8.1)、2009年のサモア地震(M8.1)があります。
1964年のアラスカ地震や2011年の東北地方太平洋沖地震など、よく知られた沈み込み帯の地震の多くは太平洋プレートが関わっていますが、震央は上盤側のプレートにあります。これらは北アメリカプレートとオホーツクプレートのページで数えています。